アメリカ英語とイギリス英語の違いと優位性について
2016/03/20
アメリカ英語かイギリス英語か
アメリカ英語とイギリス英語のどちらが好きかとか、どちらを学ぶべきかについては英語を学ぶ人達の間で幾度となく出てくるテーマです。
今回はこのテーマについて僕の考えを書かせてもらいます。
記事にしておいてなのですが、僕はこの議論自体が不毛だと思っています。
僕の英語は完全なるアメリカ英語、ニューヨークなどで話されている一般的に訛りがないとされている英語です。
しかし、だからと言ってイギリス英語を否定したり、アメリカの英語が優れているなどという気は毛頭ありません。
まずはアメリカ英語とイギリス英語の違いについて考えましょう。
米語と英語の発音の違い
例えばよく出てくるのが「センター」、アメリカ英語ではCenter、イギリス英語ではcentreと綴り自体が異なります。
あえてカタカナで表記すると、アメリカ英語だと「セナー」という音に聞こえ、イギリス英語だと「セントァー」というように聞こえます。
アメリカ英語だとリダクションという言葉同士が繋がって音が変化する傾向が強いのに対し、イギリス英語は一単語ずつしっかり発音するような印象があります。
呼び方のことなる代表的な単語
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
---|---|---|
センター | center | centre |
サッカー | soccer | football |
荷物 | baggage | luggage |
庭 | yard | garden |
クッキー | cookie | biscuit |
ガソリン | gas(gasoline) | petrol |
色 | color | colour |
エレベーター | elevator | lift |
ショッピングセンター | mall | shopping centre |
トイレ | bathroom | toilet |
地下鉄 | subway | underground,tube |
年配の人はイギリス英語の方が好き?
これは僕の印象なのですが、日本人の年配の方はイギリス英語を好む人が多い気がします。
日本の英語教育がイギリス英語主体だったことや、昔は今ほど商業的な面でのアメリカ英語の影響が少なかったこともあるのかもしれません。
アメリカ英語は主流だけど完璧ではない
英語が世界共通語にもっとも近い言語であることに違いはありませんし、映画や音楽の影響などもあり、アメリカ英語が世界的に主流と思われている方も多いかもしれませんし、それは間違いないでしょう。ヨーロッパの方々と英語で話す時もイギリスよりもアメリカの影響を受けたと思える英語で話す人のほうが多い気がします。
しかし、世界規模でみた時にアメリカ英語を話す人も、イギリス英語を話す人も実際はそれほど多くありません。
アジア人の話す英語、アラブ人の話す英語、スペイン語圏の人が話す英語、フランス人は英語を話しません。(※世界で通用するジョークです。)それぞれ訛りや特徴があります。
国際語として英語を学ぶのであれば、彼らとコミュニケーションできないのであれば意味がありません。
逆にいうと、イギリスに住みたいとか、アメリカのどこどこに住みたい。という目的があるのであれば、その目的にあった英語を選択すればいいと思います。
フィリピン英会話が流行っているのは、アジア訛りが少なく、アメリカ英語のアクセントに近い話し方をする人が多いからだと思います。シンガポール人の英語も一般的に訛りがないと評価されていますね。
もし何も考えていないのであれば、アメリカ英語を意識しつつ、あらゆる言語圏の人の訛りにも慣れておくのが個人的にはいいと思っています。
英語を学ぶ上で大事なこと
英語を学ぶうえで大事なことは、訛りのある英語の人に会った時に、ヘタクソだとか間違ってるとかいう判断をするのではなく、◯◯系の訛りはこんな感じなのかと適応しつつ、コミュニケートできることかと思っています。
(もちろんお金を払って習うとかになると話しは別です。)
カナダのケベック州に行った時の話なのですが、彼らは普段フランス語を話すんですね。
もちろん英語も完璧です。一部の老人以外のほとんどの人がバイリンガルです。
本屋さんにはフランス語と英語の本が並んで置いてあります。
そんなケベックで現地の人と仲良くなって話した時に興味深かった話しがあります。
実はカナダで話されているフランス語はフランス母国のフランス語とは少し違うんだそうです。
スペインで話されるスペイン語と南米のスペイン語が違うのと状況は似ているのかもしれません。
あるフランス人観光客が、カナダ人のフランス語を訂正して直そうとしたんだそうです。
カナダ人はそのフランス人に不快感を感じたのだとか。
この時に思ったことは、どちらも正しいフランス語を話しているんだということ。
フランス人は自分達のフランス語が正しいと譲らなかったそうですが、言葉は生き物です。
今の日本で江戸時代の言葉で話してる人がどれくらいいるのでしょうか?
多分いないと思います。
言葉は生き物です。
小さなミスや違いに執着するのではなく、コミュニケートすることを目的に英語力を高めていきたいですね。
世界語として英語を話すのであれば世界中から講師の集まっているオンライン英会話DMM会話での勉強もおすすめです。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。