『聞き流すだけの英語教材』スピードラーニングについて本音で語ろう
巷に溢れる耳障りのいい広告
「聞き流すだけで、ある日突然英語が喋れるようになる!」
英語を勉強している人なら、こんな広告一度は見たことありますよね?
で、「嘘つくなよ。」って思いつつ、気になったりしてませんでした?
僕は気になってました。
で、実は母親がスピードラーニングをいつのまにかやってたので、実際に借りて聞いてみました。僕の母親は70近いけど、とても元気で好奇心が旺盛な人です。
結論から言うと、当然のことながら聞き流すだけで英語は話せるようになりません。
聞き流すだけで英語が話せるようになる日は絶対に来ない
聞き流すだけで英語が話せるようになるなら苦労しません。
睡眠時間以外、ずっと聞いてたところで無理です。断言します。ありえません。
これ、インパクト勝負で広告代理店にノセられてしまったのか、もしくは開発者の人の目指すべきゴールが低いところに設定されてるかのどちらかだと思います。
CMとかを見ると、オバちゃんとかが全然英語を話せてないのにリアクションとか雰囲気だけ話せるような素振りしてるので言わずもがななんですがね。
そもそも話すとはどういうことか?
そもそも話すってどういうことなんでしょう。
決められたフレーズを暗記して、交互に言いあって成立すれば、話せたことになるんでしょうか?
もしそうだというのであれば、発音は抜きにして”話せる”ようになる可能性はあるでしょう。
しかし、話すというのは自分の思ったことを伝え、反応が理解できることだと思います。
そこに決まりきったフレーズなどありません。
そもそも暗記した内容が数回やりとりできただけで、話せたと思ってしまう人は、英語の上達が見込めないと思います。
スピードラーニングは全く使えないのか?
では、スピードラーニングが全く使えないのか?というと、そんなこともないというのが正直なところです。
実際に聞いてみるとスクリプトはよくできています。
文化の違いや習慣、宗教など日本で英語を学んでいるとわかりにくい部分が、スクリプトに組み込まれているんですね。
なので英語を通じて海外の文化や習慣を疑似体験するという意味ではそんなに悪くないです。
まとめ
インプットだけで、アウトプットをすることなく言語を学ぶことはできません。
これだけで英語がマスターできるほど語学は甘くない。
正直いうと、実際に聞いてみるまでは詐欺なんじゃないかとすら思ってました。
で、僕がだした結論としてはスピードラーニングは軽い気持ちで英語文化に馴染むためのオーディオブックということです。
英語がまったくできない人には、とっつきやすい部分はあると思います。
ですので過度な期待を持たずに、取り組むのであれば、そんなに悪くはない。
ただし本気で英語をマスターしたいって人には薦めませんし、その時間を別の教材に費やしたほうが上達は早い気がします。