日本人の英会話力レベルが低い理由と英語力上達のための学習法とは?
2015/10/24
日本人の英語力はなぜ低い?
日本人の英語力は世界と比較しても圧倒的にレベルが低いように感じます。
真面目な人が多いし、勤勉な国民性については疑う余地はありません。
実際に外国を旅して、いろんな国の人と接してみてもそれは感じます。
では、なんで日本人はこんなにも英語が話せないのか。
今日はそのことについて僕なりの考えと、今後、日本人はどうやって英語を勉強していくべきなのかについて書こうと思います。
そもそも日本人の英語力は本当に低いのか?
冒頭で日本人の英語力のレベルが低いと書いておきながら、いきなり覆します。
実際のところ、日本人の英語力はそんなに低くないと思っています。
ただ、極度にアンバランスなだけだと思います。
おそらくですが、読み書き、そして語彙力に関して言えば、そこまで低くないのではないでしょうか。
しかし、実際に実戦の会話となると、アジアの道端にいる少年のほうが、英語を使ってコミュニケーションがとれたりします。
それはなぜかというと、圧倒的に実践する機会と経験が足りていないから。
語学学習においてはインプットとアウトプットが大事で、それらが車の両輪のようにして成り立っています。
それなのに日本はインプットという片輪だけで走行していたような状態であり、同じところをぐるぐる回っていたように思えて仕方ありません。
学校の英語の先生が英語を話せない
これも仕方ないことかもしれませんが、僕が中学高校で習った英語の先生が英語を話せたとは思っていません。
今はだいぶ状況が変わってると思いますが、それでも英語をペラペラに話せる先生はそれほど多くないのではないでしょうか。
経済規模のある島国という恵まれた不幸
日本は経済的には豊かな国です。
そして国内だけでもある程度ビジネスが成立してしまうため、海外向けにものを作ったり、売り込んだりという必要性がありませんでした。
厳密にいうと、利益のために海外進出の必要性はありましたが、優先度は低く、国内で成功してから海外へ。というパターンがほとんどだと思います。
韓国のように経済規模が大きくない国が、最初から国外向けに製品を作っていて、海外市場開拓のための人材が必要とされ、自然と留学生が増えるといった流れとは異なる理由の一つだと思います。また北欧の人などの英語力が高いのは教育水準が高く、幼少期から世界を意識した実践的な教育を受けているからだと思っています。
ようするには日本は国家として、英語を学ぶ必要性がそれほど高くなかったのだと思います。
観光産業の遅れ
近年盛り上がってる観光産業も、ほんの20年前くらいまでは日本を訪れる外国人の数も圧倒的に少なく、外国人自体が珍しかったように思います。
そして国内に外国人がいないことで、日頃から英語に接したり、英語の必要性を感じることも強くなかったのではないでしょうか。
一方で、陸続きの国では人の動きも活発ですし、アジアの国々では貧しい物売りの少年が客の顔をみて、話しかける言葉を切り替えているの何度もをみました。
もちろんそれらは学校で習ったものではないでしょうし、文字が読めるかは疑わしく、語彙力もそれほど高くないでしょう。
しかし、彼らは生きるために言語を学ぶ必要性があったのではないでしょうか。
これからの英語学習はどうあるべきか
結局のところ、日本人は英語に対する必要性が低く、環境も整っていなかったため、偏った英語教育のままここまで来てしまったと思います。
では、これから日本人が英語力を高めるには一体どうすれば良いのでしょうか。
アウトプットの学習にも力を入れる
これまでの英語教育では単語を覚え、文法を理解するというテストのためにインプットするような学習方法がほとんどでした。
しかし、これからは日本人に圧倒的に足りてなかった、話したり、文章を書いたり、というアウトプットの部分を伸ばすべきです。
幸いなことに、通信環境や観光産業の発展により、ほんの10数年前では難しかったアウトプットの学習ができる状況になっています。
外国人の集まるところに行って友達をつくるのでもいいですし、英会話カフェに行くのもいいでしょう。
もちろんオンライン英会話やペンパルをつくるのもありです。
YouTUBEでTEDなどの英語のスピーチを浴びるように見るのもいいでしょう。
大事なのはバランス、インプットも大事にしよう
時々、英語が話せないのは詰め込み教育のせいだ。そう言ってインプットを軽視する人がいます。
赤ちゃんが覚えるように言語を覚えればいいという人たちです。彼らの主張は大いなる幻想なので、惑わされないようにしてください。
単語や文法などを覚える必要はありますし、その部分がのちの総合的な英語力に大きく寄与します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ずっと感じていた日本の英語教育について書いてみました。
これまでの英語学習はインプットに偏りすぎていたので、アウプットも意識しようというお話でした。
大事なのはバランスです。